しくじり先生3時間スペシャル 米村でんじろうのしくじり
たまたま見た番組であったが、
(5月2日のしくじり授業は 学校嫌いなのに教師になって生徒に迷惑かけちゃった米村でんじろう先生 & 話題作りでウソついちゃった おさる先生 & しくじり偉人伝 “カール・マルクス”)
しくじり先生から学ぶシリーズ第2弾です。
先ほどは、面白いプレゼンの構成手順でしたが、
今回は 米村でんじろう先生のプレゼンで感じたことです。
なぜしくじり先生は面白いのか…?
他人の人生の生き様は自分の人生を生きる上で、その失敗談が非常に参考になります。
私たちが歴史を学ぶのはそういったことが理由であると言えるでしょう。
特に、その生き様が変わっている場合は、参考になると同時に、興味が湧きます。
でんじろう先生の生き様
でんじろう先生もいわゆる「普通」からは離れており、
ひきこもりがちな人生を歩んでいたようです。
今の様子からは想像できません。
大学受験では3浪しています。
社会に出たくないという理由からなんだかんだで結構な年数を過ごしています。
浪人3年+大学生活4年+大学院2年…
等々。
でんじろう先生の話がうけなかった場所
そんな中で、教師としての生活が始まり、奮闘するでんじろう先生でしたが、
最初に赴任した学校ではヤンキーが多く、生徒の心をつかむために実験を実施。
見事に、生徒の心を掴めたようです。
進学校での実験は…
そんな中、別の学校への移動を命じられ、移動した先は「進学校」でした。
進学校でも同様に実験を披露するでんじろう先生でしたが、
生徒や教師仲間などからクレームがきます。
「授業が遅れるけど大丈夫なのか!!」
等と言った物がそれです。
相手が求めている物は何か?
最初の学校では生徒は楽しい授業を求めていたが、
次の学校では(進学校なので)進学に必要な物を求めていたようです。
そこで、実験がうまくうけなかった理由をでんじろう先生は
と述べています。
営業でもこの考えは大事ではないかと考えます。
つまり、実験という、かなりの確率で誰でも興味を持つ物でさえ、相手が必要としていなければ不満になります。
世の中に絶対的に皆に認められる物はない
ということです。
いくら素晴らしくてもダメ
どんなに素晴らしいものを披露しても「相手が求めていない」ならばそれはお荷物でしかないのです。
誰かにセールスをかける時に、相手に興味を持ってもらう様に話したりすることは大事です。
だけども、そもそも相手がそんなことを求めていないなら、
どんなにわかりやすい説明であっても、逆効果となるでしょう。
飛び込み営業が難しいのはそこでしょう。
そもそも求めて何かいない。
そこへ切り込んで行くわけだから、簡単な訳がない。
車で例えるなら
高級車を買う人に燃費がいいことをアピールしても効果がないかもしれない。
でも低級車(?)を買う人に燃費がいいことをアピールするのは効果が高いかもしれない。
お金がある人がそもそも効率性以外を求めて車を買うので、燃費はあまり重要ではないと思われるから。
(まあ、良いに超したことはないと思うが)
逆に、低級車に乗るような人は、お金を気にするから、燃費が良い方がいい。
ビール売りで例えるなら…
野球場の売り子で例えれば、常連のおっさんはもしかしたらだけど、
可愛い子と会話する機会も求めてるから男の売り子ががんばってもダメ。
選べる状況なら、スルーされてしまう…とか。
どんなに優秀な男の売り子でも。
求めてる物を与えれば感謝される
逆に言えば、求めてる物をきちんと渡してやれば、あんまり押さなくてもすんなり買ってくれたりするってことではなかろうか?
ゴミ掃除の例では
また、求めてる物で良い物を与えれば感謝される可能性が高い。
汚い家を掃除の仕事で掃除すれば、「ありがたい!」って思われるけど、
ゴミ屋敷を好んで住む変な人の家を掃除すれば、逆に「余計なことを!」って思われるかも知れない。
アルバイトの例では
昔経験したけど、アルバイトで、シフトが重要でそこにしたのに、自由が利かなかったら、いくら給料が良くても他にしようと辞めようと思うし、
(でも、給料目当ての人だったら辞めようなんて思わないだろう)
コミュニケーションしたくてアルバイト入ったのに、常に同じ人としか仕事しない狭い所だったら、シフトが自由でも辞めようと思うし、
(でもシフトの自由を求めては行った人ならきっとやっていける)
給料がいくら良くても、毎日腹立つ奴と一緒だったら、やっぱり辞めようと思うかもしれない。
(でも給料のみを本当に求めていた人なら、きっと割り切ってやれる。)
求めてることが明確で、満たされていれば、
給料目当てだから、嫌な奴と組んだけど、人間関係はいずれ変わるからがんばれるわ!
みたいな考え方にもなるだろうし、
家族がいるから仕事を辞めない人は
家族がいるから、鬱な仕事だけど辞められないみたいな人は
結局は、家族を養えれば鬱なことでも満足ということになっているに違いない。
(もちろん、ストレス少ない仕事を望んではいるのだろうけども。)
最後のまとめ
営業にも色々なケースがあるだろうけど、
特に、場面がはっきりしている場合
セミナー講師をまかされた とか、
オフィスの昼休みに保険の営業かけます とか、
多少営業かける相手の属性が特定される場合は、相手が求めてそうなものを考えるのが大事だと感じた。
また、どんなときでも、相手が求めていない状況では、すばらしいものを実行できても
それはすばらしく思われない というのを忘れては行けない気がした。