ダンジョン飯1〜3巻 (九井諒子) 感想
なんと、あの「この漫画が凄い!」の2016年男編1位に選ばれた漫画というので、読み始めました。
その感想を記載します。
基本情報
作者について
作者:九井諒子(くいりょうこ)
元々同人作家のようです。
なるほど、だから本作も「良い意味で」他作品のパロディー的要素が強い訳です。
これが、初の長編連載とのこと。
連載雑誌
連載:年10回刊漫画誌『ハルタ』
なんじゃそりゃ?って感じの漫画雑誌。初めて聴きました。
2008年からの雑誌とのこと。
現在3巻まででてます。
所感
さて、本書を読んだ最大の理由は、TSUTAYAがいい位置で勧めてたからなんですが、
読む前は、『食戟のソーマ』的な料理漫画を想像してました。
実は、料理漫画はそんなに好みじゃありません。
なんでって、人が食べて上手そうにしてるのを見ても大して面白くないので…。
本作の第一印象
と、そんな中おそるおそる読んでみましたが、
楽し!
というのが、読後の感想です。
なぜ楽しく感じるのか?
料理漫画ではありましたが、まず、とっつき易くさせる要素がありました。
(1)ドラクエっぽい
ダンジョンってことで想像もつくかもしれませんが、ドラゴンクエストのような、勇者、魔法使い…等等がパーティーを組んでダンジョン攻略をしよう!ってのが本作の世界観です。
ということは、高級料亭の料理長が偉そうなことを語ったり…なんてことはモチロンありません。
人間腹が減る
なぜ、御飯がでてくるのか?
それは、ダンジョンでも腹が減るでしょ?
腹が減っては戦ができない。
じゃあどうする?
ってところで、飯にフォーカスを当てた冒険物語となっているのです。
決して、至高の料理を求めた料理漫画ではない所がとっつき易いのです。
(2)本当の料理ではないから、料理しらなくても適当に楽しめる
ダンジョンには御飯は落ちてません。
動植物を食べようにも、基本は「モンスター」しかいません。
ならばってことで
ここが本作のオリジナリティの肝なのですが
モンスターを料理する!
ってのが本作です。
モンスター料理のプロがいない世界なので安心して読める
ということは、モンスターなんて現実世界にはいないので、
どんな蘊蓄(うんちく)を語られても、プロはいない。
ということは、料理の素人の私でも気後れせず読めます。
これが、実際の料理だったら、「色々言ってるけど、うーん、よくわからない」になるのですが、
まあ架空の話なんで大丈夫です。
多分、料理法そのものはちゃんと現実に則ってやってると思われる
でもきっと、調理法とかは、実際にある調理法を元にしてやってると思われるので、適当に書いてる感じではないです。
というのも、例えばモンスターの肉を調理するときには、鶏肉の焼き方とかを参考にしてたりとか、
そういうことです。
という理由から、かなり読みやすいです。
読み進めたい原動力
本書を早く次の話を読みたいな〜と思わせる原動力は
「次はどんなモンスターを料理するかな?」
ではなく、
「次はどんなエピソードが待っているのかな?」
です。
料理はメインテーマではあるが道具にすぎない
料理は本書のメインテーマではあるものの、あくまで、ダンジョン攻略のための道具にすぎず、
それ以外の要素でストーリーが進んで行きます。
だから、ストーリーを読み進めるのが単純に面白い。
ダンジョン攻略の過程で「ミミック」に出会ってしまった。
なんとかミミックを退治した。
「せっかくだから」ミミックを食べてみよう、どんな味がするかな?
というような、
このストーリーの本筋と料理の絶妙なバランス加減が、飽きさせない理由だと思います。
冒険の過程でモンスターを食べるというオリジナリティ
もし、モンスター狩りばかりに焦点を当てていたら、同じ様な話ばかりになってしまうと思われます。
逆に言えば、モンスターを食べるという意識がある漫画はこの漫画にしかないオリジナリティ。
どうやって飢えを凌いで行きつつ、ダンジョンを攻略するか(妹を救うのが一応メインの理由です。)
非常に次が読みたくなる漫画です。
まとめ買い |
1巻 |
2巻 |
3巻 |
番外?
漫画本レンタルしたい!
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でも、近くにレンタル対応のTSUTAYAがない…。
そんなときは、インターネットでコミックレンタルができます。
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