先日ブータン展に行ったレポートを書きましたが、今日は幸福への近道として、どのようなことを学んだのか、レポートを踏まえてまとめていきます。
まずは基本的な所からおさらいです。
まだ間に合うブータン展とは?
上野公園でやっておりますブータンに関する展示会です。
基本情報
期間:2016/7/18 まで
場所:上野の森美術館
値段:一般1400円、大学・高校生1000円、小学・中学生600円
ブータン展の混み具合
クタクタは土曜日の昼間に行きましたが、ゆっくり見れました。
そんなに混んではいないと思います。
ゆっくり閲覧できますよ。
ブータンと幸福の関係
ブータンがなぜ我々が幸福な人生を生きる近道を示してくれるのか?
最大の理由はブータン国民の97%が幸福を感じていると答えているからです。
幸福度の計測方法(人生満足尺度)
幸福度を測る方法は様々で、この97%というのを調べた時に、どの方法が使われたのかはわかりません。しかし、あなたも、もし幸福度を計りたければ、以前クタクタがご紹介したテストをやってみるといいでしょう。はっきりとあなたの幸福度が計測できます。
ちなみに、クタクタ(私)は過去に実施した時には8点でした(涙)
25〜29点 大体順調
20〜24点 平均的な幸福度
下がる程人生に不満が多く、幸福度が低い
ブータン流幸福理論
ブータン人の感じる幸福は些細な事
それでは、幸福への近道となるクタクタが展示会に言って推測するブータン流の幸福理論をお話しして行きます。
ブータン人の感じる幸せは、言い方が悪いですが「些細な事」でも幸福を感じています。
ブータンでは「心地よい」を意味する言葉「セムガェ」があります。
展示会では「セムガェ」をどんな時に感じるかをインタビューした結果、「親友と久しぶりに再開した時」とか「姉が結婚した時」「機織りの仕事をしている時」とか、日常に感じていることが多い様に感じました。
不思議な事に「野球の大会で優勝した時」とか、「困難を乗り越えて仕事を成功させた時」等といった、難しいことを達成することに対する喜びのようなセムガェはありませんでした。
日本人が思い描きがちな幸福は成功
このことから、我々日本人が一般的に目指す幸福=成功を求める事は、かえって、セムガェを感じることに対して、妨げになることが多いと考えられます。
なぜなら、物事が上手く行った時しか、幸福を感じないからです。
例:日本「野球の大会で優勝したとき」
ブータン「野球をプレイしているとき」
おそらく、日本とブータン流を比較すれば、このような事になるでしょう。
日本でブータン流を単純に実行するのは難しい。その理由
日本でブータン流の幸福を実行するのは難しいとクタクタは考えます。
なぜなら、上記「野球」の例で行くと
日本:野球の大会で負けた。プレーできた事その物が楽しかったのでニコニコしていたが、周りの大人等が
という価値観を植え付けてくるため、ニコニコできません。
また、日本は競争社会なので野球でならまだいいですが、お金を稼いだりする時に「うまく行かなくてもいいんです。」みたいなことを言っていると、生きて行くのが困難になります。
「失敗してもいい」「うまく行かなくても良い」等と言えるのは、現実の所、経済的に成功した人だけなのです。
ブータンで同じ事が起きても問題ない
ブータンでは社会全体が似た様な価値観と推測されます。
だから、野球の例で言えばニコニコしてても、周りから何も言われません。
むしろ、それで良い ということになります。
クタクタが推測するに、もしブータン人が日本に1人で来て一人暮らしをして、仕事等を始めると、さすがにそのブータン人も「常に幸福」とは感じなくなるでしょう。
大事なのは些細なポジティブを沢山探す事
確かにブータン流を日本でそのまま実行するのは難しいことです。
ただ、「しあわせ」の本質は「ブータン流」にあります。
ブータン流の幸せは継続して長期間幸せですが、日本流の価値観の幸せは短期的です。
野球で例えると
野球の大会で優勝して幸福になっても、2〜3日もすれば元に戻ります。
また次なる大会で優勝し続けないと同じ幸福は味わえません。
清原選手で例えると
プロ野球の清原選手はプロ野球選手になって「私からすれば」夢の様な幸せ人生をおくっていましたが、彼自身はそう思ってなかったから薬で精神を楽にする方向に走ったのだと思えます。プロ野球選手になるという成功(幸福)は一瞬の成功(幸福)なのです。
ブータン流の幸せが実行できると
対して、ブータン流の幸せが実行できればどうでしょう?
と思えれば、野球人生ずっと幸せです。
大会の勝ち負け、プロになるかどうか は関係ないのです。
ポジティブ心理学では良い事と悪い事の比率が3:1の時に、幸福になりやすいと言われています。興味深いのは悪い事も1割なければいけないということなのですが、人間の脳は悪い事は自動的に探す様にできているそうです。
しかし、良い事は自動的に探す様にはできていない。
日本では表立ってブータン流の幸福を実践することは難しいですが、ブータン流の幸せを探して良い事と悪い事の比率を3:1にもっていくことはできるはずです。
- 生きてるだけで丸儲け
- 人に親切にしてもらえた
- お昼御飯がおいしかった
- お風呂が気持ちよい
こういったことを意図的に毎日探してブータン流の幸福を増やす。
これが、幸福への近道なんだなと。
(決して成功を求めることではないんだなと。)
それがブータン展から感じ取れる幸福への近道だとクタクタは結論づけました。
まとめ 毎日ポジティブなことを探そうぜ
ブータン展の最後には、展示会閲覧者に対して「あなたのしあわせを教えてください」と呼びかけがしてあります。
それに対して、付箋でみな幸せが書いてあります。
ここには、ブータン的幸福感で書かれた物が多くあったと思います。
ブータン展に行くと、皆、影響されて、そのような価値観に変わりやすいのだと思います。
この付箋を貼る様な作業を毎日行う事が大事です。
(クタクタは実際「毎日感謝」という形でやっております。)